歯科の予防の三大要素

歯垢=プラークの除去

「歯垢=プラーク」は、食べかすなどではなく、実は大量の細菌のかたまりです。プラークは歯の表面に付着して増殖します。1mgのプラークには約2~3億個もの細菌がいるといわれており、当然、その中には虫歯菌や歯周病菌がたくさんいて、虫歯や歯周病の原因となるのです。

プラークはお口の中で常に増殖をしますが、バイオフィルムというヌメヌメとしたもので守られており、基本的に、お薬で除去することはできません。そのため、歯ブラシなどを使って、機械的に除去する必要があるのです。

①プラークを除去しやすい歯ブラシを選ぶ

プラークを除去しやすい歯ブラシを、歯科医院で相談して選びましょう。歯科医院では、プラークを除去するための正しいハミガキの方法を教えてくれます。その正しいハミガキの方法には、それに合った歯ブラシがあります。健康に関わることですので、一般的によく売れている、売れ筋の歯ブラシではなく、プラークの除去に理想的な歯ブラシを、予防に注力している歯科医院で相談して選びましょう。

②デンタルフロス等で歯ブラシでは除去しきれない場所にも対応

歯と歯の間のプラークは、歯ブラシでは除去しきれなかったりするため、デンタルフロスを使用するとよいでしょう。デンタルフロスも使用すると、プラークの除去率は大幅にアップします。

③ご自身で除去しきれない部分を定期的に歯科医院で除去してもらいましょう

ご自身ではどうしても除去しきれない部分がでてきます。放置するとその部分の歯周ポケットが深くなり、歯ブラシが届かない部分に歯石ができてしまい、虫歯ができたり、歯を差させる骨が溶けてしまったりといったことにつながりかねません。そのため、定期的に歯科医院で、プロによって専用の器具を使用して、ご自身では除去しきれないプラークなどを除去してもらうとよいでしょう。

口腔内の細菌が増殖しないようにする

口腔内の細菌が増殖すると、プラークができて、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。そのため、そもそも口腔内の細菌が増殖しにくくすることも大切です。

常日頃から、殺菌効果のある薬剤が配合されているデンタルリンスなどを使用するとよいでしょう。また、唾液にはお口の中の細菌などを洗い流す作用がありますが、就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、細菌がぞうしょくしやすくなります。そのため、デンタルリンスは就寝前に使用するとよいでしょう。

フッ素

フッ素は、自然界にある元素の1つでお茶などにも微量に含まれています。フッ素は虫歯の予防にも高い効果を発揮することが知られています。

  • フッ素は、酸によって歯から溶け出したカルシウムやリンを補う「再石灰化」を促進します。
  • フッ素は、エナメル質を酸で溶けにくい性質にしていきます。
  • フッ素は、虫歯菌の働きを弱めて、酸がつくられるのを抑制します。

フッ素は歯磨き剤にも含まれていますし、歯科医院でのクリーニング時にもフッ素塗布を受けることが可能です。